もしあなたが住宅ローンについて相談したいことがあるなら、以下のような考えを一度は持ったことはありませんか?
- 住宅ローンの相談を聞いてくれる専門家が知りたい
- この疑問は誰に相談すべきなのだろうか?
- 住宅ローンの相談に行くうえで注意すべきことはある?
住宅ローンに関心のある人であれば、上記のような疑問を持っている人は多いです。そろそろ疑問を晴らして、相談に行きたいのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、住宅ローンに関心のある人であれば、絶対に知っておくべき「住宅ローン相談」の必須情報を紹介していきます。
この記事を読むことによって、あなたが抱えている住宅ローンの疑問・質問を相談すべき相手がわかりますよ!
記事を最後まで読んだ頃には、住宅ローンの相談をするうえで、注意すべき点も理解できていることでしょう。
「住宅ローン相談」はどこですべき?
「住宅ローンの相談」といえば、まず思い浮かぶのが銀行でしょう。
銀行はよほど小さな支店でない限り、住宅ローンの相談窓口を用意しています。
銀行によっては「ローンプラザ」と呼ばれる、住宅ローンに強い担当があつまった相談窓口を開設しているところもあります。
ローンプラザの相談可能時間は、銀行の窓口のように、平日9時から15時までではありません。
営業時間は9時から18時までと、夕方にも対応しており、なんと土日・祝日でも相談可能です。
ローンプラザでの相談は、原則として「予約制」で、予約さえしておけば待たずに落ち着いて相談することができます。
場合によっては、飛び込みでの対応を許可している銀行もありますが、確実に相談したいなら事前予約をオススメします。
また、ローンプラザがない銀行は、平日15時以降や休日に「相談会」を開催している場合もあります。
CMでよくみかける大手銀行だと、平日の夜21時まで相談を受けている場合も。
休日は家族サービス、平日は残業が多い、という人にとっては大きな力になってくれるはすです。
どうしても銀行に行くことができないなら、電話相談もできます。
ほとんどの銀行は、住宅ローンの専用電話相談窓口があり、直接電話はもちろんのこと、ホームページで相談内容を入力して送信すると、ローン担当者から電話をかけてくれます。
銀行にはリアル店舗がない「ネット銀行」があります。もしネット銀行に相談するのであれば、ローン相談専用電話にかけることになるでしょう。
ただ、ネット銀行の中には、リアルな相談専用店舗を構えていることもあります。ソニー銀行は東京駅前に「住宅ローンプラザ」があり、平日夜や週末にも対面相談が可能です。
またリアル店舗まではないですが、楽天銀行はスカイプ(インターネット無料電話)での対面相談が可能になっています。
住宅ローン相談の専門家といえば「FP」
銀行以外に相談するなら、住宅ローンの専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)をオススメします。
難しい試験に合格した者だけが名乗れる「ファイナンシャルプランナー」は、お金に関する専門家です。
「どのようにお金を使うべきか」をよく知っているので、普段の家計管理から住宅ローンまで幅広く相談に応じてくれます。
ファイナンシャルプランナーは、特にお金の収支管理に詳しいせいか、一般的な消費者目線での相談回答に長けているのが特徴。
相談にはお金がかかりますが、費用相当の知識を得ることができるでしょう。
ちなみに専門家として事務所を構えている人もいますが、試験に合格すれば誰でも名乗ることができるため、意外と身近にファイナンシャルプランナーがいることも。
知り合いに保険のセールスマンがいるなら、高い確率でファイナンシャルプランナーを取得しているはずです。
身近にファイナンシャルプランナーを持っている人を、見つけて相談してみるのもいいかもしれません。
事務所を構えているファイナンシャルプランナーへ相談するなら、基本的にFP事務所に直接行って相談することになるでしょう。
もし子供が小さくて訪問しにくい場合には、出張訪問相談に応じてくれる場合もありますので、事前に問い合わせてみてください。
「住宅ローン相談」ではどんな相談が可能なのか
ここまでは、住宅ローン相談をすべき相手について紹介しました。
基本的には、銀行かファイナンシャルプランナーに相談するのがいいことを、理解していただけたと思います。
では実際に相談に行くとなった場合、何を相談していいのでしょうか。
この章では銀行とファイナンシャルプランナーに相談にいくケースにしぼって、どんな相談に対応してくれるのかまとめてみました。
銀行の住宅ローン相談窓口に行く場合
ローンプラザや支店にある銀行の「住宅ローン相談窓口」では、一般的に次のような相談が可能です。
- 自分の状況だといくらまで借りることができるか
- 諸費用はどれくらいかかるのか
- 返済期間は何年にすべきなのか、何年まで可能なのか
- どのような種類の住宅ローンがあるのか
- 固定金利と変動金利では、どんな違いがあるのか
- 夫婦二人で借りる場合、何をすればいいのか
- 返済が滞った場合、住宅ローンはどうなるのか
- 実際に借りたときの返済額はいくらになるのか
- 借りるときに必要な書類は、何を用意すればいいのか
- 住宅ローンが実際に融資されるまでにかかる時間はどれくらいなのか
- 返済が難しくなった時、どうすればいいのか
銀行の住宅ローン相談窓口では、基本的に住宅ローンのことなら何でも相談することができます。
相談は無料ですので、納得できるまでドンドン質問しましょう。
相談をしたからといって、必ずその銀行を利用しなければならないわけではないので、遠慮なく相談してください。
ちなみに銀行での相談では、住宅ローンの商品内容説明や知識などが、中心になりやすいです。
個人的な悩みには上手く回答できない担当者もいますので、あらかじめ覚悟しておきましょう。
ファイナンシャルプランナーに相談する場合
銀行ではうまく回答してもらえなかったことや、銀行には聞きにくい「第三者的な観点からの回答」を欲しい場合には、独立して事務所をかまえているファイナンシャルプランナーに相談してみましょう。
もちろん知り合いにファイナンシャルプランナーがいれば、その方を頼るのもOKです。
ファイナンシャルプランナーに住宅ローンの相談をする際、一般的に次のような相談が可能です。
- 手数料を含めた総返済額が最もお得な銀行はどこか
- 団体信用生命保険の保障内容の比較
- 今後のライフプランに合った返済計画
- 家計の見直し
- 住宅ローン控除などお得な制度の案内
銀行にもファイナンシャルプランナー資格を持つ行員はいますが、どうしても所属している銀行よりの目線になりがち。
一方、金融機関に属さない独立したファイナンシャルプランナーであれば、中立的な立場で住宅ローンの相談にのってくれます。
銀行に直接行けば、その銀行で取り扱う商品の比較は受けることができますが、他社との比較は避けられます。
より幅広い住宅ローンの比較をしたいのであれば、ファイナンシャルプランナーに相談するのがベストです。
また、ファイナンシャルプランナーであれば、ライフプランに応じたキャッシュフロー表(毎年の家計収支と将来の資産残高を予測する計算表)を作成してくれます。
キャッシュフロー表を駆使すれば、将来を予測した無理のない返済額と、金利タイプの違いによる総返済額などを推定することが可能になるので、将来への不安を一気に軽減することが可能になるでしょう。
さらに住居手当・住宅資金贈与・住宅ローン減税などの住宅購入の前後に使用できる制度の紹介や、保険見直し・資産運用など、家計全般の改善アドバイスも受けることができます。
ファイナンシャルプランナーに家計相談するときの選び方はこちらの記事が参考になります。
「住宅ローン相談」に行く前に準備すべきもの
前章では銀行とファイナンシャルプランナーに、相談できることについてお伝えしました。
相談する相手が変われば、質問すべき事項も変わることをお分かりいただけたのではないでしょうか。
次に紹介するのは、「住宅ローン相談」に行く前に準備すべきものについて。
住宅ローン相談に行くのであれば、より具体的な相談やアドバイスを受けることができるよう、あらかじめ準備したいものがあります。
準備すべきものは相談する相手はもちろんのこと、住宅購入の進行状況に応じて変わってくるので要注意。
次項より詳しく紹介していきますので、それぞれの違いに注目しながら、読み進めてみてください。
まだ購入する不動産が決まっていない場合
まだ購入したいと思う不動産が決まっていない状態で、銀行に住宅ローンの相談に行くのであれば、以下に示すものは最低限用意してから、相談にいくようにしましょう。
- 源泉徴収票または住民税決定通知書(会社員の場合)
- 過去3年分の確定申告書と決算書(自営業の場合)
- 健康保険証
- 住宅ローン以外のローンの残債証明
具体的な購入対象が決まっていないなら、融資額の可能額を聞いたり、金融商品として説明を受けたりすることに終始するため、上に示した書類が必要になります。
すでに購入する不動産が決まっている場合
すでに購入する不動産が決まっている状態で、銀行に住宅ローンの相談に行くのであれば、先述した4つの準備物に加えて、以下のものを用意してください。
- 物件の概要がわかるチラシやパンフレット
- 図面
- 書重要事項説明書(調印前のたたき台でも可)
- 売買契約書(調印前のたたき台でも可)
購入する不動産が決定しているなら、より具体的な内容を相談することになります。
一歩突っ込んだアドバイスをもらうためにも、上に示した書類は用意してから相談しにいくようにしましょう。
ファイナンシャルプランナーに相談する場合
今まで紹介した準備物は、基本的に銀行に相談にいく場合に必要になるものです。
もしファイナンシャルプランナーに相談するなら、少し毛色の違う相談内容になるため、銀行とはまた違ったものを用意してください。具体的に用意すべきものは以下の通りです。
- 家計簿など毎月の支出がわかるもの
- 預金通帳
- 生活費を引き落としている通帳
- 毎月の支出の明細書(光熱費など)
- 年金定期便(年金加入歴がわかる資料)
- 生命保険証券
返済可能額の基準がわかるキャッシュフロー表の作成には、上記のような資料が必要です。可能な限り準備すれば、より具体的なアドバイスと計算が可能になるのでしょう。
銀行またはFPに「住宅ローン相談」をする手順
ここまでは「住宅ローン相談」に行く前に準備すべきものについて紹介しました。
より充実した相談にするためには、何を事前に準備すべきか理解していただけたと思います。
次にお伝えするのは、銀行またはFP(ファイナンシャルプランナー)に「住宅ローン相談」をする手順について。
もし銀行かファイナンシャルプランナーに相談に行くなら、次のステップで実施するとよいでしょう。
- 相談するFPまたは銀行を決定する
- 相談先に電話をかけ、日時を決める
- 相談日までに準備すべきものを全て用意する
銀行・ファイナンシャルプランナーに相談する際、もっとは避けるべきなのが、アポなしで行くことです。
相談する約束をつけていない状態で訪問しても、時間を割いてくれる場合が多いのですが、相手は何も準備していません。
つまり相談回答の質が、落ちることになるのです。
具体的で効果的なアドバイスを受けるためには、自分の準備はもちろんのこと、相談相手の準備時間も必要不可欠であることを、忘れないようにしてください。
銀行・FP「住宅ローン相談」に行く際の注意点
前章では、銀行またはFPに「住宅ローン相談」をする手順について、お伝えしました。
住宅ローン相談にいく際は、事前の予約が重要だとお分かりいただけたのではないでしょうか。
次に紹介するのは、銀行・FP「住宅ローン相談」に行く際の注意点について。
相談を受ける人からすれば、具体的な相談内容でないことがもっとも厄介です。
相談に行くのであれば、何について聞きたいと思っているのか、明確にしておくようにしてください。
相談をしようと思っていることを忘れてしまうことも多いので、できればメモに残しておくことをお勧めします。
また、ファイナンシャルプランナーに相談する際は、料金の確認も怠らないようにしてください。
知人のファイナンシャルプランナーに相談しない限り、一般的に相談は有料になります。
場合によっては「相談時間30分以内は無料」の場合もありますが、料金が発生する前提で準備をしておく方がベターです。
銀行やFP以外で「住宅ローン相談」できる人たち
ここまでは、銀行・FP「住宅ローン相談」に行く際の注意点について紹介しました。
銀行・FPに住宅ローン相談に行くなら、相談すべき事項をハッキリしておくことが重要だと、理解していただけたと思います。
次に紹介するのは、銀行やFP以外で「住宅ローン相談」できる人たちについて。
前章までずっと住宅ローンの相談相手として、銀行とファイナンシャルプランナーを紹介してきましたが、実は他にも相談相手として、オススメできる人たちがいます。
不動産業者
不動産業者は銀行以外で、もっとも住宅ローンに従事している業者といっても過言ではありません。
元・不動産業者の筆者もそうでしたが、日々の業務を円滑に進めるためには、否が応でも住宅ローンに関する知識を身につける必要があります。
たとえ新人営業マンだったとしても、ある程度の知識を持ち合わせているため、住宅ローンの相談相手にはピッタリです。
不動産営業マンはとくに「審査」に関する知識に強いため、審査が心配な人は相談してみるといいでしょう。
すでに住宅ローンを組んだことのある知人・友人
業者や専門家以外にも頼りになるのが、すでに住宅ローンを利用したことがある知人・友人です。
実際に経験している人の生の声ほど、頼りになるものはありません。「●●銀行は良かった」などのリアルな情報が得られるはず。
もし相談するなら、同じ勤務先に勤める人が特におすすめです。
同じような境遇であるため、住宅ローンの悩みも似たようなものである可能性が高く、あなたが抱えている悩みをすでに解決した経験をもっているかもしれません。
もちろんあくまでも「素人」なので、個人的な感情が含まれていることも考慮しつつ、信頼できる人を選択するようにしてください。
悩みによって相談すべき相手は変わる
前章では銀行やFP以外で、「住宅ローン相談」できる人たちについてお伝えしました。
身近な人にも住宅ローンの相談相手として、ふさわしい人がいることをお分かりいただけたのではないでしょうか。
もし誰に相談すればいいか、まだ決めていないのであれば、悩みに内容によって相談すべき相手を変えてみてもいいかもしれません。
次項より住宅ローンの相談でよくある内容を取り上げ、その相談内容にもっとも適した相手を紹介したいと思います。
「住宅ローンを組むことが心配」を相談すべき相手
間違っても「銀行」と「販売担当の不動産業者」には、相談しないようにしてください。
不動産会社の営業担当者は、不動産を販売する仕事であり、銀行は住宅ローンを貸すのが仕事です。
いままでの苦労を水の泡にしないためにも、あなたの「住宅ローンに対する不安感」を全力で解消してくるはず。
中立的なアドバイスが欲しいなら、ファイナンシャルプランナーに相談するのをオススメします。
「お得な住宅ローンはどこ?」を相談すべき相手
お得な住宅ローンについて知りたいなら、まずは不動産会社の営業担当者に、相談をするのが一番いいでしょう。
ある程度不動産業者から知識を得たら、ファイナンシャルプランナーに相談して、最終的な判断をするのがベストです。
不動産業者は住宅ローンに精通しているため、最新の金利状況なども全て把握しています。ただ、見落としが多いのも事実。
不動産業者から得た情報を下地に、ファイナンシャルプランナーに最終チェックを依頼して、最終的な支払い金額が本当にお得な住宅ローンを見極めてください。
「一度審査に落ちたけど、どうすればいい?」を相談すべき相手
まずは、審査におちた金融機関に相談すべきです。
「なんとかして審査に合格したいのだけど、どうすれば審査に通りますか?」と単刀直入に聞いてみてください。
直接的な表現は避けるでしょうが、ヒントは必ず教えてくれます。
また銀行が何も教えてくれないなら、不動産業者に相談するのもいいかもしれません。
不動産業者は住宅ローン審査に精通しているので、審査に落ちた理由を特定できる可能性が高いです。
プロに無料相談できるモゲチェックがオススメ
住宅ローンは低金利順に返済額が一番少なくなるとは限りません。
各社、あなたの属性(年収や家族構成、勤務先等)により基準が異なり金利が異なるのです。
つまり各社に問い合わせしてシミュレーションしてもらうしかないのです。
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借り換えの場合ももちろん対応。どれぐらい減額されるのか、月々の返済はいくらになるのかを教えてくれます。
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強引な営業も一切ないので、まずはお得な住宅ローンでいくらになるのかシミュレーションしてみましょう。
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まとめ
住宅ローンに関心のある人であれば、絶対に知っておくべき「住宅ローン相談」の必須情報を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
あなたが抱えている住宅ローンの疑問・質問を相談すべき相手はもちろんのこと、住宅ローンの相談をするうえで、注意すべき点も理解いただけたと思います。
もし今後住宅ローンの相談をするなら、今回紹介した知識をぜひ参考にしてみてください。