不動産を売るとなったら、通常は「仲介」をして売ることになります。

一方で売り急いでいる方や仲介ではなかなか売れない不動産は、不動産業者が直接買い取る「買取」という方法があります。

買取は下取り価格による売却となるため、価格は仲介による売却価格よりも安くなります。

仲介の売却価格を100％とした場合、買取の売却価格の目安は仲介の80％程度です。

買取をしてもらうなら、しっかりと支払いと手続きをしてくれる不動産業者に依頼したいところ。

そこでを今回は人気の不動産買取業者と各社の特徴を紹介します。

なお、仲介を考えている方は下記記事をご確認ください。

人気のおすすめ不動産買取業者ランキングTOP10

リフォーム産業新聞で発表された「買取再販年間販売戸数ランキング2024」によると、年間販売戸数をランキング順に並べると下記のようになります。

ランク	買取業者名	年間販売戸数	マンション販売戸数	戸建て販売戸数
1位	カチタス	5,535	308	5,227
2位	レジデンシャル不動産	1,885	1,885	0
3位	リプライス	1,634	494	1,140
4位	大京穴吹不動産	1,428	1,428	0
5位	スター・マイカ・ホールディングス	1,270	1,270	0
6位	インテリックス	1,146	1,138	8
7位	ホームネット	1,022	1,001	21
8位	フジ住宅	1,016	936	80
9位	長谷工リアルエステート	964	956	8
10位	イーグランド	868	717	151

※出典：買取再販年間販売戸数ランキング2024

今回ランクインした各不動産買取業者の特徴を紹介します。

1位：カチタス

年間買取再販戸数	5,535戸
買取再販戸数内訳	戸建て5,227戸 マンション308戸
平均販売価格	戸建て1,602万円 マンション1,414万円
買取仕入れ戸数	5,378戸
平均築年数	戸建て36年 マンション32年
平均㎡	戸建て116.6㎡ マンション67.8㎡
仕入れから販売の平均期間	189日

カチタスは「買取再販年間販売戸数ランキング」で11年連続で1位となっている買取業者。

本社は群馬県桐生市、店舗数も100店舗以上あり、東証プライム市場に上場している大手買取業者です。

買取再販としては珍しい戸建てを中心に買取をしています。

1位にカチタスが年間販売戸数が5,535戸に対して、2位のレジデンシャル不動産が1,885戸と約3倍近く離れていることから、圧倒的1位と言っていいでしょう。

ニトリとも提携しており、家具やインテリアを低コストで仕入れていることが、販売価格を抑えられている要因と言えます。

なかなか他社では買取してくれない不動産もカチタスなら買い取ってもらえることも多くオススメの買取業者です。

2位：レジデンシャル不動産

年間買取再販戸数	1,885戸
買取再販戸数内訳	戸建て0戸 マンション1,885戸
平均販売価格	マンション1,918万円
買取仕入れ戸数	2,013戸
平均築年数	マンション33年
平均㎡	マンション71㎡
仕入れから販売の平均期間	150日

2位は東京都足立区に本社を置くレジデンシャル不動産です。

埼玉県の東武伊勢崎線沿いを中心に成長してきた買取業者でマンション買取を専門とした買取業者。

2012年設立と比較的若い会社ではあるものの、2位に入ってきており勢いを感じる買取業者です。

2021年の同ランキングでは7位、2022年、2023年と3位と年々順位が上がってきています。

2014年の発表では89戸だった買取戸数が、今では1,885戸と急拡大しています。

3位：リプライス

年間買取再販戸数	1,634戸
買取再販戸数内訳	戸建て1,140戸 マンション494戸
平均販売価格	戸建て2,402万円 マンション2,402万円
買取仕入れ戸数	1,638戸
平均築年数	戸建て24年 マンション29年
平均㎡	戸建て108㎡ マンション72㎡
仕入れから販売の平均期間	199日

リプライスは名古屋市に本社を置く買取業者。

1位のカチタスと2016年に経営統合して、今はカチタスのグループ企業となっています。

東海地方の戸建てを中心に買取再販を行っているため、東海地方で中古住宅やマンションの買取を考えている方はオススメの買取業者です。

4位：大京穴吹不動産

年間買取再販戸数	1,428戸
買取再販戸数内訳	戸建て0戸 マンション1,428戸
平均販売価格	–
買取仕入れ戸数	–
平均築年数	–
平均㎡	–
仕入れから販売の平均期間	–

東京の渋谷区に本社を置く大京穴吹不動産です。

ライオンズマンションを中心に新築マンションなどの販売で業績を伸ばしてきましたが、直近では買取再販にも力を入れています。

大京穴吹不動産は仲介も積極的に行っており、公益社団法人不動産流通推進センターによると、2024年の不動産売買の仲介ランキング（2024年4月発表）でも18位に入っています。

日本全国に店舗を持っており、新築、中古、仲介、買取と幅広く手掛けていることから、幅広い人にオススメできる買取業者です。

5位：スター・マイカ・ホールディングス

年間買取再販戸数	1,270戸
買取再販戸数内訳	戸建て0戸 マンション1,270戸
平均販売価格	–
買取仕入れ戸数	–
平均築年数	–
平均㎡	–
仕入れから販売の平均期間	–

東京都港区に本社を置くスター・マイカ・ホールディングスです。

都心部や大都市を中心にマンションの買取を積極的に行っており、東証プライム市場に上場しています。

現金化までが早いのが特徴で、最短で1週間で決済が可能です。

昨年のランキングでは4位だったことから、1ランクダウンしています。

6位：インテリックス

年間買取再販戸数	1,146戸
買取再販戸数内訳	戸建て-戸 マンション1,138戸
平均販売価格	戸建て-万円 マンション2,815万円
買取仕入れ戸数	–
平均築年数	戸建て-年 マンション34.1年
平均㎡	戸建て-㎡ マンション66.6㎡
仕入れから販売の平均期間	203日

6位は東京渋谷区に本社をおくインテリックスです。

東京のマンション買取を中心に業績を伸ばしてきた買取業者で東証プライム市場に上場しています。

今では、沖縄以外に事業者を持っているため、全国で買取をしています。

また、売却後でも住み続けられる「リースバック」も行っており、力を入れています。

また、インテリックスはセンチュリー21とも提携しています。

7位：ホームネット

年間買取再販戸数	1,022戸
買取再販戸数内訳	戸建て21戸 マンション1,001戸
平均販売価格	戸建て‐万円 マンション2,600万円
買取仕入れ戸数	1,382戸
平均築年数	戸建て-年 マンション35年
平均㎡	戸建て94㎡ マンション67㎡
仕入れから販売の平均期間	–

東京都渋谷区に本社を置くホームネットです。

北海道以外の主要都市に店舗があり、日本全国のマンション買取を積極的に行っています。

基本的には個人よりは不動産会社からの買取を中心に行っている買取業者です。

8位：フジ住宅

年間買取再販戸数	1,016戸
買取再販戸数内訳	戸建て80戸 マンション936戸
平均販売価格	戸建て2,614万円 マンション2,433万円
買取仕入れ戸数	861戸
平均築年数	戸建て17年 マンション30年
平均㎡	–
仕入れから販売の平均期間	–

大阪の岸和田市に本社を置くフジ住宅です。

昭和48年創業と歴史がある買取業者で、東証プライム市場に上場しています。

フジ住宅は買取だけではなく、仲介も行っています。

9位：長谷工リアルエステート

年間買取再販戸数	964戸
買取再販戸数内訳	戸建て-戸 マンション956戸
平均販売価格	–
買取仕入れ戸数	1,139戸
平均築年数	–
平均㎡	–
仕入れから販売の平均期間	–

東京都港区に本社を置く長谷工リアルエステートです。

売買仲介をメインにしている会社で、公益社団法人不動産流通推進センター発表の2024年の不動産売買の仲介ランキング（2024年4月発表）でも24位に入っています。

直近では買取再販に力を入れている成果も出て、初ランクインとなりました。

10位：イーグランド

年間買取再販戸数	868戸
買取再販戸数内訳	戸建て717戸 マンション151戸
平均販売価格	2,546万円
買取仕入れ戸数	828戸
平均築年数	33年
平均㎡	戸建て‐㎡ マンション70㎡
仕入れから販売の平均期間	–

東京都千代田区に本社を置くイーグランドです。

個人の任意売却の物件や競売物件を中心に仕入れを行い、再販し成長してきた買取業者。

ただし、今では価格が高騰していることからも仲介会社からの仕入れも積極的に行っています。

不動産一括査定サイトを使って買取額を競わせる

不動産買取業者は仲介に比べると少なくなります。

ただし、資金力を持っている不動産仲介会社（4位で紹介した大京穴吹不動産など）は買取もしてくれます。

不動産一括査定サイトを使うと、難なく不動産買取業者を探すことができます。

不動産一括査定サイト（サービス）を利用すると、あなたの売りたいと思っている不動産情報と個人情報を入れるだけで、適切な不動産会社を自動的にマッチングし、複数の不動産会社へ一度に査定依頼が行えます。

仲介がメインで使われがちですが、買取業者も探すことができます。

なるべく多くの不動産買取業者に依頼して、少しでも高く買い取ってもらいましょう。

不動産一括査定を選ぶ3つの基準とオススメの使い方

筆者が考える不動産一括査定のオススメランキングをお伝えします。

不動産一括査定も様々ありますが、やはり家やマンション、土地は高額になりますので、より得意としている会社を見つけたいですよね。

サイトを選ぶ基準としては下記3つ。

ポイントは、大手から地域密着の不動産会社まで幅広く依頼をすること。

大手は取引実績が豊富な分、やっぱり売却力があります。

ただし、お客さんをたくさん抱えているため、仕事のやり方がマニュアル通りといった感じ。

逆に中堅や中小・地域密着の不動産会社は社長自らが対応してくれたりします。

不動産一括査定を1つだけ使っても、大手不動産会社が見つからなかったり、逆に大手のみしか依頼できない場合が多々あります。

筆者としては、不動産は高額商品になるので、時間が掛かっても複数の不動産一括査定を使って、大手、中堅、地域密着の不動産会社それぞれに依頼することをオススメしています。

不動産一括査定については、下記記事で詳しく解説しています。

まとめ

不動産買取業者のランキングを紹介しました。

紹介した不動産買取業者TOP10は下記の通り。

買取は仲介ではなかなか売れない不動産も、売れる可能性が高くなります。

しかも早く現金が手に入ります。買取業者に迷ったときは、今回のランキングを参考にしてください。

不動産仲介会社のランキングは下記記事をご確認ください。