審査が通りやすい住宅ローンって本当?保証会社を使わない「プロパーローン」の全知識

審査が通りやすい住宅ローンって本当?保証会社を使わない「プロパーローン」の全知識

もしあなたが住宅ローンの利用を検討しているのであれば、以下のような考えを一度は持ったことはありませんか?

・プロパーローンって審査が通りやすいらしいけど、それ本当?
・プロパーローンを使ううえで、デメリットはあるのだろうか?
・どの銀行のプロパーローンを使えばいい?

実際に住宅ローンに関心のある人であれば、上記のような疑問を持っている人は多いです。そろそろ疑問を晴らして、実際に審査に進みたいですよね?

そこで今回の記事では、住宅ローンに関心のある人であれば、絶対に知っておくべき「プロパーローン」の必須情報を紹介していきます。

この記事を読むことによって、プロパーローンの基礎知識はもちろんのこと、メリット・デメリットなど様々な知識がわかりますよ!

記事を最後まで読めば、元・不動産業者の筆者がオススメするプロパーローンを知ることもできるでしょう。

目次

プロパーローンの基礎知識

まずは「プロパーローン」の基礎知識を紹介しましょう。

プロパーローンとは住宅ローンの一種で、銀行もほとんど広告や宣伝をしていないため、一般的な消費者が知る機会があまりない金融商品です。

どの銀行でも窓口でひっそりと申込受付しているケースが多いため、プロパーローンの存在を知っているだけで、かなりの住宅ローン通といっても過言ではないでしょう。

プロパーローンは一般的な住宅ローンと違って、「保証会社」を利用していない住宅ローンです。

通常の住宅ローンであれば、必須条件として保証会社に加入することになっています。

保証会社とは、住宅ローン利用者がなんらかの理由でローン返済が困難になった時、利用者本人に代わって、銀行に返済をしてくれる会社です。

銀行は何千万円ものお金を貸すので、返済の延滞が起こると多大なる損害を被ります。

したがって、保証会社に加入させて、確実に返済を受けることができるようにしてくるのです。

保証会社は本人に代わって返済してくれる機関ですが、温情で弁済してくれているわけでは当然ありません。

なるべくなら自分たちが弁済しなくていいようにと、保証会社も住宅ローン申込者を審査しています。

つまり一般的な住宅ローンでは、銀行と保証会社両方の審査に受けることになるのです。

保証会社の審査は基本的には銀行と同じ目線で行うことになりますが、銀行が目を落としてしまいそうな細かいところまでチェックしています。

そのせいか、銀行が合格だと思っても、保証会社がNGだと判定することもよくあります。

だからこそ、保証会社がつくことで住宅ローンの審査の難易度が、かなり上がってしまうのです。

一方、プロパーローンは、先述したように保証会社を使わない住宅ローンです。

もうお分かりだと思いますが、保証会社の審査が存在しないため、通常の住宅ローンよりも審査が甘くなります

これまで保証会社の審査で落ちてしまっていた人は、プロパーローンを使うことで審査を合格する可能性がグッと高まるでしょう。

プロパーローンは世間的に認知度の高いローンではありますが、不動産業者からすると「奥の手」の住宅ローンとしてお馴染み。

業者は住宅ローンに苦戦しそうな人に対して、必ずプロパーローンを紹介するようにしています。

プロパーローンのメリット

ここまでは、プロパーローンの基礎情報について紹介しました。

プロパーローンがどんな住宅ローンなのか、理解していただけたと思います。

次にお伝えするのは、プロパーローンを利用するメリットについて。

最大の利点は、一般的な住宅ローンよりも審査が通りやすくなっていることでしょう。

保証会社の審査を必要としないため、一般的な住宅ローンの審査に合格しなかった人も、お金を借りることができる可能性があります。

ただしあくまでも「通りやすくなっている」だけで、絶対に合格するわけではないので要注意。収入に合わない借り入れ金額を希望したり、返済能力が不足したりする場合は、審査に合格しないはずです。

プロパーローンの審査が通りやすくなっているのはまず間違いないですが、あまり過信しすぎないように気をつけてください。

筆者が不動産業者をしていた時も、プロパーローンのおかげで合格できた人もたくさんいましたが、プロパーローンを利用しても合格できなかった人も山ほどいました。

プロパーローンのメリットは、審査に通りやすいだけではありません。

通常の住宅ローンでは、絶対に支払うことになる「保証料」を削減することが可能になります。

保証料は銀行ごとにまちまちであるが、一般的には50〜100万円ほど請求されることでしょう。

もし3,000万円の融資であれば、どこの銀行も60万円の保証料は確実に発生するはずです。

保証料は住宅ローンの「諸費用」の中でも、大きな割合を占めているコストの一つですので、これが0円になるのはかなりのメリットと言えます。

プロパーローンのデメリット

前章ではプロパーローンのメリットについてお伝えしました。

プロパーローンを利用すると、どんな魅力的なメリットを得ることができるのか、お分かりいただけたのではないでしょうか。

次に紹介するのは、プロパーローンを利用するデメリットについて。

プロパーローンは保証会社の加入が不要ということで、住宅ローンの審査の敷居は低くなりますが、その代わりに借り入れ金利が高めになるのが大きなデメリットです。

プロパーローンは利用者の年収や担保価値、預金状況などを加味されて、金利が増減されるので、一概にいくらとはいえませんが、一般的には通常の住宅ローンにプラス1%くらいの上乗せが相場です。

もし利用者の年収などの様々な状況が、銀行的に「問題あり」と判断された場合は、2%ほど上乗せされることもあります。

前述した保証料がかからないという点は、初期費用が軽減される大きなメリットですが、金利の高さを考えると、最終的な費用はで圧倒的にプロパーローンの方が高額になってしまうはずです。

出費すべき費用が多くなるのは痛いですが、本来あるべき保証会社の審査を一切なくしてお金を貸してくれるというわけですから、仕方のないことと割り切るしかないでしょう。

またプロパーローンの場合は、保証会社の代わりに連帯保証人が必要になるのもデメリットでしょう。

もしローン利用者が返済できなくなってしまった場合、連帯保証人が返済を引き継ぐことになります。

連帯保証人に対して迷惑をかけるわけにはいかない、という強いストレスをかかえながら、返済していくことになるのを忘れないでください。

実用性のあるプロパーローンとは

ここまでは、プロパーローンのデメリットについて紹介しました。

プロパーローンを利用したことによって、どんなデメリットが発生するのか理解していただけたと思います。

次にお伝えするのは、「実用性のあるプロパーローン」について。

前章でも紹介したように、プロパーローンの金利負担は、通常の住宅ローンよりもかなり多くなってしまうので、正直なところ実用性が高いとはいえません。

審査に通りやすくなっているとはいえ、もう少し好条件でないと借りる気にならない人も多いはず。

そんな人に元・不動産業者の筆者が、胸を張ってオススメする「実用性のあるプロパーローン」を、この章では紹介しようと思います。

結論からいいましょう。実用性のあるプロパーローンとは「フラット35」です。

住宅ローンに関心のある人なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

住宅支援機構と民間銀行が協力して貸出している「フラット35」は、保証会社の加入が必須ではないため、れっきとしたプロパーローンとなっています。

保証会社がつかないため、当然保証料も必要ありません。

フラット35がプロパーローンとして、とくに素晴らしいのが金利の低さです。銀行が提供しているプロパーローンよりも圧倒的な低金利を実現しています。

金利を重視するのであれば、一般的な銀行が提供しているプロパーローンを利用するのは、本当にもったいないです。

「審査が通りやすい」「保証料がかからない」というプロパーローンのメリットを活かしたまま、通常の住宅ローンと同じ水準の低金利を実現しているのは「フラット35」だけです。

ただし、先述した「連帯保証人を用意しなければならない」というデメリットは、フラット35でも同じく発生するので注意してください。

プロパーローンを使うならこの銀行がオススメ

フラット35は住宅支援機構が提供している住宅ローンですが、申込は民間銀行から行う必要があります。

申込む窓口によって貸し出し条件が変わるため、お得な銀行を窓口として選ぶようにしましょう。

筆者がオススメする申込窓口は「ARUHI」「楽天銀行」「住信SBIネット銀行」です。

これら3つの銀行は、フラット35の窓口として最高の低金利で利用ができます。

「ARUHI」「楽天銀行」「住信SBIネット銀行」はそれぞれ意識しあっているのか、金利はいつもそこまで差がありません。

金利が同じなので「ARUHI」「楽天銀行」「住信SBIネット銀行」ならどこの銀行で良いと言いたいところですが、実は少しだけ違いがあるので要注意。

楽天銀行はショッピングサイト「楽天」の買い物割引があり、ARUHIは最速で即日での審査回答を実現し、住信SBIネット銀行は「全疾病保障」が付いてきます。

「楽天を使うかどうか」「審査が早い方がいいか」「充実した保障が欲しいか」、これらを天秤にかければ、自分が使うべき銀行が見えてくるはずです。

>> ARUHI住宅ローンをチェック

>> 住信SBIネット銀行住宅ローンをチェック

>> 楽天銀行住宅ローンをチェック

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 ※1.2010年度-2023年度統計、取り扱い全金融機関のうち借り換えを含む、【フラット35】実行件数(2024年3月末現在、ARUHI調べ)
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https://www.aruhi-corp.co.jp/

まとめ

住宅ローンの一種である「プロパーローン」について、必要な知識を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

プロパーローンの基礎知識はもちろんのこと、メリット・デメリットなど様々な知識について、理解いただけたと思います。

もし今後住宅ローンを利用するなら、今回紹介した知識をぜひ参考にしてみてください。

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